絹本虫食い穴の修復”蘭亭曲水の図”
2010年6月28日
修復前
修復前の写真です。これは、最近、住職様がお座敷の出書院の隠し扉を発見され、その中から出てきたお軸の内の一幅です。
全体にカビが生え、絹本に多数の虫食い穴があり絹切れも多数あり状態は、非常に良くありませんでした。
絹本に書かれた極彩色の細密画でした。
拡大写真 修復前
①は、修復前のカビが沢山生えて虫食いもある写真。
②は、カビを除去した写真。
③は、カビ抜き殺菌後に染み・煤抜きをした後写真。
④は、虫食いの穴(写真右端部分)を時代合わせした絹本で穴埋めした写真。
この写真は、 右上部の楼閣部分です。
修復後は、煤抜きをしてすっきりとして見えます。
虫食い穴も綺麗に修復できました。
本紙中央部の修復前後の比較写真です。
発見されたお軸が、お座敷の出書院の隠し扉の中にあった為、湿気で絹本と肌裏が離れてしまい、絹の浮や巻皺がついています。
完成した写真です。
煤抜きも修復も無事に完成しご住職様に大変喜んで頂きました。
写真は自宅の床の間で撮影した為、良い写真が撮れませんでした。
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