今月の一幅 No.1

2009年9月7日
9月に入り、本来は秋の軸を掛けるべきですが今年は茹だるような暑さが続いていますので、ご容赦下さい。
*大津絵
大津絵
「大津絵の 鬼も暑しと 言いにけり」  里畔
  • 一文字は印金の竹屋町(茶地染紙)。  
  • 中廻りは汗をかいた赤鬼をイメージして海老茶色の京都・大倉揉紙。  
  • 天地は、真夏の青空をイメージして空色の京都・細揉紙。  

 揉紙は、大正末期から昭和初期にもっとも盛んに使われましたが、現在ではあまり使われませんが、しかし、一部好事家の間では「京揉」の名称で珍重されています。