木村棲雲画伯『青緑山水図』の扁額
2011年11月14日
修復前の全体
昭和初期の安来市出身の南画家 木村棲雲画伯の扁額です。
緑青絵具が綺麗な棲雲画伯の作品ですが、煤とハエの糞で汚れています。
左側の風景と人物の比較写真
修復前と修復後の写真です。
緑青絵具の周りが滲んで汚れて見えるのは描かれた時には無かったっものです。
緑青絵具の周りがこの様に染みになった作品が多々あります。
左側の人物拡大写真
この写真のように緑青絵具の周りの染みがきれいになりました。
写真を良く見て頂くと全体の汚れは取れて綺麗になりましたが、人物の足元を見て頂くとハエの糞は完全には落ちていません。
ハエの糞は、時間と費用を掛けないと簡単には落とせません。
右側の比較写真
描かれた当時の作品に近づいたと思います。
修復終了後
お客様に喜んでいただき、何よりの喜びです。
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