店主ご挨拶
・・横川伯鳳堂はすべての工程を手作業で丁寧にお仕立ていたします。
「喜んでもらうよろこび」
和の心が見直されてきている今日、室内空間を飾る掛軸・和額・屏風・襖は日本人の美意識が凝縮された日本の文化とも言うべきものです。これらの美術工芸品を製作・修理・修復することを表装といいます。
元来、表装は、修理や仕立て直しを前提にした加工技術です。どのような作品でも、何十年に一度は補修が必要になります。
近年の表装については、簡単な熱着式の機械表装が多くなりましたが、本紙に100度以上の熱を加える機械表装で世代を超えての保存が可能なのでしょうか。専門家によると文化財などでは、そのような仕事を認知していないようです。
横川伯鳳堂はすべての工程を手作業で丁寧にお仕立ていたします。
表装は字の如く表を装うことですが、その作品を生かすためには本紙と裂地との調和が大切になります。鑑賞の観点から似合い・映りはとても重要です。作品を拝見した瞬間に取り合わせが浮かぶこともありますが、ときには、数日から半年も悩み続けることもあります。
表装の裂合わせはわれわれ表具師にとって楽しくもありますが頭を悩ませるものでもあります。
修復分野に於きましても、「 本紙を大事にする心 」を基に仏画、古書画・古文書等の表装文化財を修復し、一般の方から寺院、美術館までお付合いをさせて頂いております。
傷んで飾れなくなってしまった表具を修復し、納品した際に「あんなに酷かったのに、見違えた!」と喜んで頂く事が私共の一番の喜びであり誇りでもあります。
横川伯鳳堂では簡易な風潮に流されず、伝統的な仕事と原材料に拘りを持って本物の”西陣金襽”を使い、手漉和紙に糊と打ち刷毛を使用した、自然乾燥で作られる全て手打ち・手加工の本物の伝統表具を作り続け、お客様に納得して頂ける品質をご提供いたしております。
「喜んでもらうよろこび」 を念頭に、職人としての誇りを持って、日々仕事に取り組んでいます。
取得した資格について
一級 表装技能士 (厚生労働省)
”一級 表装技能士”資格取得試験の際、成績優秀につき 県知事表彰 をいただきました。
職業訓練指導員免許 表具科 (島根県)
一般社団法人 文化財保存修復学会 正会員