表具店・横川伯鳳堂は島根県安来市で西陣金襽を使い掛け軸(掛軸)や古書画の仕立て直し、修復、しみ抜き、表装、表具、時代表装をしています。

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横川伯鳳堂

安養寺様(安来市)・・・・涅槃の図 其の1

本紙幅が6尺にも及ぶ大幅です。
*平成19年12月 安養寺様へ納品
平成19年12月 安養寺様へ納品

 平成19年の3月より修復を手掛けておりましたこの軸は、本紙幅が6尺にも及ぶ大幅です。

 ながらく床に掛けられることなく眠っていた掛軸で絵の具の色は空気に晒される事がなかったので色鮮やかでしたが、本紙の折れや絵の具の剥落・カビなどを表装作業することにより、描かれた当時のように修復いたしました。

*修復作業が完成した涅槃の図
修復作業が完成した涅槃の図

  仕立ては正絹の総金襴です。裂地の切り継ぎの柄をすべて合せる贅沢な仕立てで、中回しは曹洞宗の宗紋“両山紋柄”の金襴を使用しました。

   高さが3m60cmある床の間に映るように、仕上がりの寸法もゆったりと仕立てました。   修復前はシワや折れが多く、仕立て直すことにより本紙の長さ、幅とも3〜4cm広くなり、本紙の修復も 描かれた当時のように修復いたしました。

  

*修復前の涅槃の図
修復前の涅槃の図
*修復前は保存状態が悪く、本紙の切れや折れ、カビや汚れもあり、掛け軸の長さも本堂の床の間には短かいものでした。

平成19年12月納品

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